中学受験 塾はどこにする?(首都圏の場合。

最重要科目算数を中心に改めて考えてみました。)

 首都圏ですと、サピックス、早稲アカ、日能研

、四谷大塚、グノーブル、関西から進出の駿台・浜

学園、希(のぞみ)学園などいろいろあり、悩まし

いですよね。

 私はまず、おおたとしまささんの本

「親が後悔しない、子供に失敗させない中学受験塾の

選び方」(ダイヤモンド社)

で、各塾のおおまかな特徴をつかみました。

 この本は、2015年12月に出版された本で、一

部情報が古いとは思いますが、現在でも十分参考にな

ると思われます。

 私は、以前から合格実績の高さから漠然とサピック

スかな、と思っていましたが近所にはありませんでし

た。6年生平日の授業終了が21時ころであり、

帰宅後夕食をとることを考えると、塾は自宅から近い

ほうがいいはずです。

 我が家は、志望校は決めないまま、といっても

漠然とトップ校に届くといいなと淡い期待を

抱きながら、サピックスではない、ややゆるめの

小規模塾に小学2年からお世話になっていたのです

が、中学受験が終わってから振り返ると、

第一志望校に合格すること「だけ」を考えるなら、

サピックスにしたほうがよかったと思います。

(総合的には、最後に書きましたが、息子が通った

塾でよかったとは思います。)

サピックスは、教材の完成度が他塾の教材に比べ高

いと個別指導塾SS-1の先生からうかがいました。

サピックスであれば、その教材のどこをやって、

どこをやらないかの取捨選択をすればよいが

それ以外の塾だと、トップクラスの学校を目指す場

塾教材だけでは足りず、

何を補充すべきかを考え、補充していく必要がある

そうです

(これはプロの中でもトップ層の先生にしかわからない

ことでしょう。)。

SS-1の先生は、いろいろな塾の教材をご覧になって

いるので、説得力があると思います。

 サピックスであれば、その算数教材の全問解説(先日

公開した別記事の中学受験コベツバさんによる)などの

支援サービスが充実しています。

マイナー塾ですと、それはないので、親が自力で支援す

るか、個別指導を頼むかになりますが、個別指導で、塾

の宿題すべてのわからない問題の解説指導をしてもらい、

最難関中学のための補充までしてもらえるか、

時間と費用から厳しいかもしれません(国語だけ個別指

導を小5の夏から受けさせましたが、1コマ80分、月

4回、月々約7.5万円でした。)

 私は主要な問題集(後日紹介予定)を買いそろえ、類

題探しなどして算数の支援をしましたが、

第1志望合格に導いてあげられませんでした(サピック

ス模試での算数偏差値は、

4年秋はたしか50台前半、6年12月では62。併願校

である栄東は東大特待とAに合格。都内併願校である本郷

(2月2日試験)にも合格。千葉の学校は

渋幕受験を塾から勧められたが、遠いので受験せず。)。

ただ、サピックスにも短所はあり、それを考慮する必要が

あります。

短所としては

 教材の量が膨大で、その整理、勉強するときの取捨選択

が大変

(メルカリで、小6算数の教材1年分を購入したのですが、

ものすごい量でした。息子の塾の少なくとも3倍くらいは

あったように思います。

 また、問題の解答解説は簡潔で、理解に十分な情報量な

のかと疑問を持ちました。)

当然、取捨選択に関する指示が出るのでしょうが、量の多

さに子どもがつぶれたり(表には出てきにくい情報?)、

燃え尽きて中学で勉強のやる気がなくなっては困ります。

中学受験はあくまで通過点です。

 それから、これはどこの塾でも共通とは思いますが、こ

どもの所属する塾のクラス(や座席)で、成績がわかって

しまい、同じ小学校に通う子もサピックス生(同じ校舎)

であれば、サピックスの成績による人間関係のあつれき

などが生じる可能性があります(子ども同士、親同士でも。こ

れは親子のメンタルに悪い影響を及ぼす可能性があります。)。

幸い、息子が通っていた塾には、家から少し離れていた

こともあり、同じ小学校の子はおらず、メンタルに悪い

影響は生じませんでした。

 息子が通った塾の先生とお話したときにうかがったのは、

「サピックスのようにあれだけの量をやらせれば、合格実

績は作れる。うちの塾はその対極で、教材の量をしぼって、

いかに合格させられるかだ。」と。

 

 教材を絞った結果、つぶれたり、燃え尽きたりする子ど

もは少なく抑えられているかもしれないが、合格実績はサ

ピックスにはかないません(合格率で見ると必ずしも

そうではないかもしれませんが、前述のとおり、中学受験

支援サービスは、サピックス中心になっております。)。

私が感じたのは、息子の通った塾は、少人数制(1クラス

10人程度)の比較的アットホームな雰囲気で、他塾に比

べれば緩かったように思います。その半面、塾の同じクラ

スの生徒同士は仲がよく、塾の卒業式のような会にはほぼ

全員が出席し、ラインの交換をし、進学先がバラバラでも

やりとりが続いています(なお、何人かとは鉄緑会で再会

しています。)。

成績による人間関係のあつれきもほぼなく、親も子もメン

タルは安定していたように思います。

結果的に、第1志望合格はかないませんでしたが、鉄緑会

指定校には合格し、その学校を大変気に入って、楽しい学

校生活を送っていて、勉強面でも比較的成績は上位の方な

ので、現時点ではよかったとは思っています。息子は上位

にいて気分のよいほうが頑張れる性格です。第一志望に入

れたとしても、成績は下位の方で、めげずに頑張れる性格

ではなく、中高の6年で、自己肯定感が下がってしまうと

、受かる大学のレベルもむしろ下がってしまうように思い

ます(SS-1の先生に、受験終了後にご挨拶にうかがった

際に言われたのは、「第1志望に受かっても、第2志望

への進学をお勧めしようと思っていました。」と。)

 最終的には、各ご家庭で、お子様の性格、通塾時間等を

踏まえたご判断となりますが、この記事が読者の皆様の参

考になれば幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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