このように思う理由は次のとおり(素人としての考え。浜学園との関係なし。中学受験塾
選び(首都圏も含む)の参考にもなる内容も記載した。)。
日本一難しい算数の入試問題を出題し、かつ日本一の進学実績を誇る灘校に、算数学力
を鍛えて塾で一番多くの合格者を輩出しているから。
浜学園は、兵庫県西宮に本部を置く中学受験塾(首都圏にもお茶の水等に校舎あり)で、
中学受験で最もレベルの高い算数の問題を出題する灘中に、合格者を日本一輩出しており
(定員180人(合格者数は今年は約250人。詳細は
灘中HP灘中学校入試資料(2021〜2025年度))に対し、
合格者は今年は98人(浜学園の広告では21年連続合格者数日本一
2位以下は、馬淵教室75人、希(のぞみ)学園57人、日能研40人 等。なお、複数の
塾に在籍する者の存在等により、各塾の合計数は、合格者数を超えてしまう)
高校入試の定員は40人。高校からは、中学入学組と合わせて1学年約220人)
その灘校は、日本の大学受験の最難関である東大理三(ほぼ全員、医学部医学科へ進学)
と京大医学部医学科の合格者合計は、日本一である(下の参考1,2参照。2025年の
合格実績を各校のHPで確認したところ、以下の参考2のとおりであった。2024年以前の
データは必要に応じて他のサイト等でご確認ください。なお、大学受験時の、東京から関西
への遠征が、関西から東京への遠征より少ないであろうことを踏まえ、東京科学大まで範囲を
広げ、それにより東京関西の大学数が等しくなくなったので、阪大を加えての考慮もした。)。
よって、灘校生の多くは、小学生時代に灘中入試の算数の勉強で、浜学園に鍛えられ
(灘中受験生は、勉強時間の約7割を算数にあてる、と聞いたことあり。なお、
灘中入試には社会がなく、算数、国語、理科のみであり、配点比率は、40,40,20%
で、算数は、1日目と2日目両日に実施される。ちなみに筑駒中は4科目(国立のため、入
試問題は小学校の学習指導要領範囲内の出題。算数で高難度になる立体図形の出題なし)
+調査書均等配点各20%、
開成中は、算:国:理:社=27%:27%:23%:23%なので、灘中は筑駒・開成
に比べて算数をかなり重視している。)、
東大京大等の入試数学の基礎を築くと考えらえる(東大合格者を多数輩出する中高一貫校の
場合、中学入試の算数の問題が、東大京大等の入試問題や中学高校の数学の内容を意識した
内容となっており(例としては、中学受験の規則性の単元で扱うパスカルの三角形は、数Ⅱ
(標準的には高2で学習する)の2項定理で出てくる等)。
もちろん、中学・高校時代に鉄緑会に通って勉強しているようであるが、
(鉄緑会大阪のHPによると、灘校の在籍者数は370人(全校生徒約1200人
であるから、約31%が在籍)浜学園での灘中算数対策の授業や問題演習で相当鍛えられ、
そのため、中学高校の数学の勉強が、他校の生徒より速く、深く進められると思われる。
なお、筑駒、開成の鉄緑会在籍率は、下の参考3のとおりなので、灘校の鉄緑会依存度は
さほど高くないことがうかがえる(ただ、下の参考1の医学部トップ4を目指す層に限れば
、鉄緑会在籍率は高くなると思われる。)。
参考1 国公立大医学部医学科(前期)トップ4の入試難易度等
定員 河合偏差値’25/共テ得点率 共テ:2次
東大理三 97 72.5 93% 1:4(2次に国語あり)
京大医学部 102 72.5 91% 11:40(2次に国語あり)
東京科学大 82 70.0 90% 1:2(2次に国語なし)
(旧東京医科歯科大 医ー医)
阪大 医ー医 90 70.0 90% 1:3(2次に国語なし)
※ 東大、京大は2次国語の負担があるほか、2次の配点割合が約80%であり、応用
問題の対策負担が高い。
一方、東京科学大、阪大は、2次国語の負担がなく、また、2次の配点割合が
東大京大ほど高くはなく、応用問題の対策負担が東大京大ほど高くはないと考えら
れる。
参考2 2025年 男子高トップ3の上記4校の合格者数
理三 京医 医科歯科 阪医 合計(A)1学年人数概数(B) A/B
灘 9 19 0 8 36 220 16.4%
筑駒 15 2 3 0 20 160 12.5%
開成 5 1 13 0 19 400 4.8%
※ 西日本のほうが、東日本より医学部志向が強いと言われている。また、
医学部合格の学力があっても、医学部志望でなければ、当然ながら医学部以外の学
部(例えば東大理一等)を受験することになる。
参考3 鉄緑会在籍率
(鉄緑会HP東大・京大・国公医 受験指導専門塾の 鉄緑会大阪校
鉄緑会の特色より推計)
灘 370/約1200 約31%
筑駒 586/約 840 約70%
開成 1024/約2100 約49%
この記事が参考になれば幸いです。最後までお読みくださりありがとうございました。
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